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No.12京都市上京区 Mさま邸

大切な資産を有効活用【貸家併用の住まい】

計画地は、上京区の上七軒。西陣界隈です。 まず、敷地の環境を紹介させていただくと、敷地間口:約5m・敷地奥行:約31m といった具合です。

もともとはご自宅でお商売をされており、店舗併用住宅のお住まいでした。
建替にあたり、オーナー様のご要望や現在の家族構成などからすると必要以上に奥行きのあるこの計画地を有効に利用できないかと考え、 貸家併用の住まいをご提案しました。
但し、この敷地で貸家併用とするためには、建築基準法などクリアする 課題が多くありました。

まず、オーナー宅と貸家の1階部分を接続させ連棟としました。
2階部分は夫々に独立した構造になっております。
次に、敷地手前に位置する貸家の採光を確保する目的と 奥のオーナー宅の進入を確保するために通路を設け、プライバシーにも配慮。

貸家は、建物間口が一間半(2,730mm)しかないため、必要最低限の間仕切りにし てあります。
上の写真は、玄関ホールですがやはり圧迫感が出ないようにするためにスケルト ン階段としました。

最近の貸家やアパートは、個性ある物件が求められる傾向にあります。
もちろん、オーナー様のコストパフォーマンスも考慮しないといけません。
当然、それだけではなく耐久性やメンテナンスのことも重要だし、 借り手の立場では、家賃・設備・立地・周辺環境…
たくさんの要望をまとめていかないといけません。 量より質。
品質を追求することが、オーナー様と借り手双方の満足度を高める近道かもしれませんね 

MISAWA Designers Office
Senior Designer Kazunari Matsuda

敷地面積: 157m2
建築面積: 83m2
延床面積: 163m2
1F床面積: 自宅/53㎡・貸家/27㎡
2F床面積: 自宅/57㎡・貸家/25㎡
東西(間口): 4.1m
南北(奥行): 24.7m
(面積は小数点以下切り捨てて表示)