外に閉じ、内に開かれたお住まいのポイントは中庭。玄関ホール正面の大きなガラス窓から、あるいはリビングに面した大開口から、そして雁行してつながるダイニングから望む中庭は、意外なほど多彩に見えます。樹形の美しいシャラの配置と、隣家を分かつアルミルーバーがつくる陰影が、空間ごとに異なる、豊かな表情をつくるのです。
また、スリット状の窓や中庭上空にわたした梁が風景を四角く、ピクチャレスクに切り取ることで、空間にいっそうの奥行が感じられます。ホワイトインテリアで統一した室内には、大開口から注ぐ自然光が柔らかく反射して、明るく温かみのある雰囲気に。一見、シンプルに思える「ホワイト」に秘められた深味と個性を、最大限に生かしたお住まいです。
MISAWA Designers Office
Senior Designer Kazunari Matsuda
敷地面積: 130m2
建築面積:54m2
延床面積: 100m2
床面積: 1F/51m2 2F/48m2
東西(間口): 5.9m
南北(奥行): 10.9m
(面積は小数点以下切り捨てて表示)
DINING ROOM
拡大画像を見るLIVING ROOM
高い天井と中庭との連動性、ダイニングへの目線の伸びによって、ゆったり感じられるリビング。 拡大画像を見るINNER COURT
住まいの中心となる中庭。光と影、自然を感じながら、開放感に満ちたくつろぎを満喫できます。 拡大画像を見るFACADE
すっきりとした外観。スリット状の開口部がキュービックなフォルムに軽やかさを与えています。 拡大画像を見る